オーストラリア 看護師 看護師免許

オーストラリア看護師免許には国家試験が無い!?

4月にもやもや病の手術で都内の病院に入院しました。そこで看護師さんやお医者さんの話している略語や用語を自分のベッドから聞き耳を立てていました。

入院中、オーストラリアの看護師免許を持っている、と話すとどなたからも

「国家試験はあるんですか?」

日本の場合は看護師免許=国家試験、准看護師免許=都道府県によるもの、の認識が普通です。

「ありません。」

かなり驚かれます。オーストラリアでは准看護師・正看護師共に試験はありません。また、准看護師も正看護師も同じ看護師協会に登録します。助産師もここに登録します。この看護師・助産師協会を含めて、15種類の免許を登録する協会があります。

Nursing and Midwifery Board of Australia(NMBA)

“Nursing” は看護師、”Midwifery” は助産師、そして”Board” は委員会などという意味がありますが私は協会という意味で捉えています。ここに “Enrolled nurse”(准看護師)“Registered nurse”(正看護師)“Midwife”(助産師)が登録します。また“Student nurse”(看護学生)も登録します。病院実習で、与薬(錠剤、皮下注射、点滴など)や創傷ケア、清拭など実際の患者さん相手に行うので安全のため、ということで登録します。

基本、専門学校では准看護師学科、大学では正看護師学科となっていますが、専門学校でも正看護師学科があるそうです。

また、期間もかなり違います。日本の准看護師資格を勉強できる専門学校では2年(24カ月)ですが、オーストラリア・クイーンズランド州では1年半(18か月)です。その間にレポートや問題集などの課題に加え、実技授業で使われるケーススタディ、病院実習中の記録物などをこなします。

日本の正看護師免許を勉強するためには専門学校(3年)もしくは4年制大学になりますね。しかしクイーンズランド州では大学のみでの受け入れとなり、また3年ですべてのカリキュラムを終了します。ここが大きな違いかと思われます。

そして卒業後はNMBAに登録申請をします。申請するのにA$170(2019年7月21日現在 12,892円)と登録費A$170が必要になります。

また留学生は英語スキルや身分証明をしなくてはなりません。これらについてはまた別記事にしようと思います。

日本の看護師免許の欠格自由と同じで犯罪歴がある人は登録できません。

何事もなければ1~3カ月ほどで申請が通り、登録され免許が書面で来ます。

卒業時はオーストラリア全土の学生が申請・登録されるのでかなり時間がかかる場合があります。なので辛抱強く待たなくてはいけません。

私は准看護師として申請・登録した時は英語スキルの試験もあったのですぐには送れませんでした。やっと准看護師として申請できたのは大学在籍中でした。なので1カ月ほどで免許が送付されました。同じ専門学校に通い、大学に在籍していたオーストラリア人の学生たちは卒業後に送ったようでかなり待たされたと言っていました。大学卒業後、正看護師として申請した時は私も卒業式直前に送ったので免許が来るまでかなり待った記憶があります。

登録までは試験もなく楽チンじゃん、と思われがちですが、やはり卒業時の成績で加味されるのでそこは注意が必要です。

また、免許は一年ごとに更新が必要で、一年の間に“Continuing Professional Development(CPD)”というものを一定時間以上こなさなければなりません。看護師専門雑誌では巻末にこのCPD用の講義や講座が掲示されています。自分の職務内容や免許に合わせたものではないといけないので助産師が准看護師向けの講座を受け、それをCPDにすることはできません。加えて、毎年ランダムに監査が入るため、過去5年分の内容を記録していなければなりません。

登録は簡単に見えますが、免許を保持するためには様々な規則があるのでそれに従う必要があるので日本の国家試験と同じように大変かもしれません。

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