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オーストラリアの看護師はマスクをしない

これからインフルエンザが流行りだしていますね。11月の時点ですでに全国で1.5万人もの方が罹患したと報告されているそうです。私も2回、もやもや病の手術のために入院しましたが、冬に入院すると風邪を引きそう、という理由で4月と8月に手術をしました。

日本の病院で働く看護師をはじめとする医療スタッフや実習生たちは常にマスクをしている姿が目立ちます。夏の入院の間は処置中のみマスクを着用していましたが、冬の病棟ではどうなるのでしょうか。病院によって違うとは思いますが、冬でなくても常にマスクを着用を義務付けている病院もあります。冬になればどの病院もマスクを着用している医療スタッフさんが目立ちますね。

オーストラリアの病院ではどうでしょうか。看護学生としての経験則しか話せませんが、オーストラリアの病棟ではほとんどマスクをしませんでした。処置中は必ずしていましたが、それ以外は基本しません。なぜかというと、ずっとマスクをしているとマスクの表面についた病原菌を他の患者さんに移してしまう可能性がある、という考えがあるからです。

外国人からしたらマスクというのはあまり見ないもので、マスクをしていると、マスクをしている人が何か感染性の高い病気や風邪に罹っているのではないか、と考えるからです。なので日本では冬の外出時にもマスクを着用しますが、外国ではそんなことはありません。

オーストラリアをはじめとする諸外国では「咳エチケット」が小さいころから学校や幼稚園・保育園で教えられます。なので病院でも咳払いをする場合でも自分の肘やTシャツの袖に向かって咳をします。

ではオーストラリアの病院でインフルエンザや感染症に罹っている患者にどうケアをしていくかというと、隔離します。オーストラリアの病院も日本の病院と同じように個室になると料金があがりますが、感染症発症のための隔離は料金は掛かりません。そして入口にはどのようなPPE(個人防護具)が必要か示してくれる掲示がされます。

オーストラリアではStandard precautions(スタンダード・プリコーション)とAdditional Precautions(アディショナル・プリコーション)の2つに分けられます。スタンダード・プリコーションでは通常のPPE(手袋・ガウンもしくはエプロン・マスク・フェイスシールド)が必要になります。また手洗いや鋭利物の扱いなどもスタンダード・プリコーションに含まれます。アディショナル・プリコーションには何が含まれるかというとAirborne precautions・Contact precautions・Droplet precautionsの3つに適用されるスタンダード・プリコーションに付加しなくてはならない個人防護具になります。

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Airborne Precautions(空気感染)

空気中に漂う細菌やウイルスを吸い込むことで感染してしまう感染症です。麻疹や結核、水疱瘡、MERS、SARSなどが含まれます。

これらの感染症に罹患している患者のケアや面会者はこれらの手順に沿ってPPEを着用してください、と写真付きで入退室時の手順が表示されています。

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Contact Precautions(接触感染)

皮膚や粘膜への直接的な接触、医療器具や身の回りのものを介した接触により感染してしまうものです。結膜炎・コレラ・手足口病・A型肝炎などがあります。インフルエンザもこの接触感染と次に紹介する飛沫感染に含まれます。

こちらも同じように写真を使って手順が表示されています。

Approach 1 - Droplet standard precautions photo

Droplet Precautions(飛沫感染)

咳やくしゃみをした時に飛び散った細かい水滴を吸い込むことで感染するものです。直接でなくとも物などに付着した細かい水滴からも感染する恐れがあります。インフルエンザ・百日咳・マイコプラズマ・おたふくかぜなどが含まれます。

(上記3つの画像 Infection Prevention and Control Signage より引用したものとなります。)

このような表示を扉に掲示しておくことで入室する医療スタッフや面会者に注意喚起することができます。こちらでは縦向きの紹介となりましたが、横向きのもあります。どちらも写真を使用しているものやイラストを使用しているものがあります。そして扉の前には必ず着用に必要なエプロンやガウン、マスクや手袋が置いてあるので移動する必要はありません。

オーストラリアの病院の看護師さんをはじめとする医療スタッフは通常、マスクをしていませんが、必要な時に限り着用します。着用しない理由としては文化的な考えと付着した病原菌を他者に移さないように、という考えのもとしていません。国によって考えが違うのでとても不思議ですね。

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