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オーストラリア看護学生事情 レポート編

専門学校や大学に入るとペーパーテストよりもレポート課題の量が増えます。海外の大学は「入学は楽だけど、卒業するのが大変」と言われる理由がレポート課題だと私は思います。アメリカの理系の学部に進んだ私の後輩も毎日レポート課題に追われていましたが、同じようにペーパーテストにも追われていました。オーストラリアの大学に限らず、アメリカの大学でもレポート課題は多いです。

専門学校も含めて各科目ごとにレポートもしくはペーパーテストがありました。専門学校時代のレポートはどちらかというと設問に対して答えていく、ようなものが多かったです。しかし研究雑誌の記事を引用して自分の意見を答えていくものがほとんどでした。これはレポート課題の準備運動と言えるでしょう。

大学に入るとしっかりとしたレポートを書くことが求められます。課題に対しての文献集めから始まり、内容を練ります。私はひたすら文献を集めるところから始め、課題に合うものや引用する部分などを抜き出し、紙に書き出しました。まず本文を構成してから、序章そして結論をまとめます。序章と結論はほぼ同じ内容ですが、少し言い回しを変えます。

課題として本文で書かなくてはいけない内容について触れていたりするのでそこも要注意です。私は紙に書き出す方が合っていたのでそのようにしていましたが、人によってやり方は様々です。

こちらは大学2年生の時に書いたケーススタディーのレポート課題の序章です。
段落1ではケーススタディーで掲示されている患者の病歴や受けている治療、問題点などをまとめています。ケーススタディーではストーリー仕立てになっていることもあるので必要なことだけを書き出します。
段落2ではこのレポートの中ではケーススタディーを読んで、どのようなことが一番の問題なのか、どのように介入するべきなのか、について書きました。

このケーススタディーでは看護問題の提示、使用するアセスメントツール、看護計画と併発症予防のための計画について書くことを求められていたので序章でも本文でも書きました。あらかじめ、採点基準表を渡されるのでそれも併せて使います。そうすることで書き漏らしなどを防ぐことができます。

こちらは同じレポート課題の結論部分です。
ケーススタディーの患者のまとめが無いだけでほとんど内容は同じですが、序章・本文内で触れた看護問題について、アセスメントツールの使用、看護計画と併発症予防について簡単にまとめます。

このレポートは2140語書きました。単語数の指定があり、これは2100語±10%まででした。英語のレポートでは「〇〇〇words」という指定があるかと思いますが、これは単語を基準にされています。日本語ですと「〇〇字以上」などと原稿用紙を基準に考えられていますが、英語では「単語」を基準にします。例えば「私はりんごが好き。」という文章であれば、句読点を含めて9文字になりますが、これが英語だと「I like apples.」という文章になり、3単語になります。英語の場合は句読点は含みません。

オーストラリアの大学では日本の大学のように「卒論」というものはありません。私が在籍していたQUT(クイーンズランド工科大学)では3年次にこれまでの実習で担当した患者のケーススタディーを行いました。それが卒論代わりのようなものになりましたが、レポートに加えてパワーポイントやプレゼンを録音する、などがありました。

この最終学年でのレポートが上手くいかなくて、留年している生徒さんも何人かいました。海外の大学はそれだけレポート課題に重きを置いています。ペーパーテストももちろんありますが、レポート課題のほうがほとんで、学期中は常にレポートに追われている感覚でした。しかし、オーストラリアの大学では授業を終えて単位が取れていないと実習に行けない、というシステムでしたので、日本の専門学校や大学のように授業と実習が同時進行、ということは絶対にありませんでしたので集中することができたのでとても楽でした。ただ、大学では1学年に人数が100人単位なので実習期間によっては授業やテスト期間が終わってからすぐ、という人もいましたが、大抵1週間は開いていたような気がします。

レポート課題のおかげで大学でレポート力が鍛えられたと思います。また、集中して書けるため、スケジュール管理や内容についてどのようにすればよりいい点数がもらえるか、と考えることができました。また授業やテストを終えてからの実習なので自分の技術に自信を持つことができました。実習では授業で扱った内容のことを主に行うので戸惑うことはありませんでした。最初の数日は看護師の名前や器具の場所を覚えたりするので必死ですが、慣れればすぐに自分のするべきことに集中できました。

レポートも課題内容だけ見るとかなり大変なものに見えますが、書きたいこと、書くべきことを自分のわかりやすい方法でまとめることでスケジュール管理ができます。毎日闇雲に「早く進めなくちゃ」と書くか提出直前になって慌てて書くよりも毎日余裕を持って「今日はここまで書いたら終わり」というようにすることで達成感を得ることもできますし、私は一日書き終わるごとに「ご褒美」として少し高いチョコレートや提出したらドーナッツを買う、などと自分にご褒美を与えていました(笑)。

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